百聞は一見に如かず
あの”運命の日”から2日後
9月16日
学校に見学の予約電話をしていた。
電話の声は優しく、すんなりと予約が取れた。
一週間後の9月22日に行くことにした。
この日は、
有休を取ってじっくりと見学をしよう。。。
家から1時間半かけて学校へ向かう。
田舎出身の私だが、
田舎の雰囲気を駅を降りた瞬間から感じた。
(田舎が苦手なのもあり、
私のセンサーは即反応していた。)
そして、ようやく学校に到着。
かなり早く着いてしまったので、
学校周りを一周した。
無理かもしれない…
そう感じてしまった。
学校は、古い小学校の校舎を
そのまま使用していた。
高齢者向けのデイサービスも併設していて、
グランドでは、
高齢者がゲートボールを楽しんでいた。
薄暗い校舎の中に入ると、
まだ約束の時間の10分前だった。
一応、職員室を覗いていると、
「ここで待っててください」
ぶっきらぼうな女性に告げられた。
そのまま言われた通り待ち続けていた。
出勤してきた男性(おそらく職員)の方に
軽く会釈をされながらも、
一向に呼ばれることはなく、
時刻は一刻一刻と過ぎ、時計を見ると、
予約時間から15分も過ぎていた。
恐らくその男性職員が、
職員室の中で私の話をしたのだろう…
先ほどの女性が飛んできた。
「そこコンコンして!」
またもやぶっきらぼうに
投げ台詞のように言われた。
テンションはかなりどん底まで落ちてしまった…。
言われた通りにコンコンとし、
出てきてくれた女性は、
とても愛想よく学校内を案内してくれた。
恐らく電話対応してくれた方だろう。
がしかし、
本当に学校の施設を見せてくれただけで、
パンフレットもなく、
これといって詳しい説明もなく、
私の欲しい情報は得られなかった。
メンタルは、ズタボロになり、
もう既に、もぬけの殻状態。
フラフラになりながらも
なんとか駅までたどり着き、
もう全てがどうでも良くなってしまっていた。
このまま線路に飛び降りようか…
そんなことまでもが頭をよぎったが、
なんとか持ちこたえ、電車に乗ることができた。
ここには、通えない。
そう思った。
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